富山市の街中を走る次世代型路面電車 富山ライトレール
今回ご紹介する書籍
『富山港線改メ富山ライトレール(改訂第2版)』は、富山市の街中を走っている富山ライトレール線(富山港線)の歴史が、写真・路線図・前停留所ガイドなども織り交ぜながら、丹念にまとめられた書籍です。
富山ライトレールは、2006年(平成18年)2月28日まで西日本旅客鉄道(JR西日本)が運営していた鉄道路線を第三セクター会社の富山ライトレールに移管し路面電車化した路線です。
ライトレール線に走っている車両の名前は『ポートラム』。近代的な車両で、従来の路面電車とは違い、走行音も驚くほど静かです。
本書には、ポートラムの名前の由来や、著者の橋本さんが自ら乗り込んだ試乗リポートなどもあり、『実際にどうなのか?』といったところも良く分かります。
特筆すべきは、富山地方鉄道・立山黒部貫光の創業者 佐伯宗義(さえき むねよし)氏の提唱しておられた『富山一市街化(富山県内どこに住んでいても1時間以内に職場に行けるようにする)』を紹介した上での、ライトレール線の位置付けを論じておられる所です。
佐伯宗義氏は、後に衆議院議員にもなっておられ、生涯を通して『地方の発展なくして国家の繁栄なし』という理念を貫かれた方です。
ちなみに、福島電気鉄道の経営立て直しにも参画しておられます。
本書は著者の橋本さんが、自ら関係者に取材を重ね、ご自身で撮影された写真と年表などがふんだんに盛り込まれた書籍です。資料としても、貴重な1冊となっております。
こちらの本を実際にお読みいただいたお客様の声をお聞きください
書店経由では、あまり流通していない本書ですが、当店とご縁をいただきまして、ご紹介させていただけることになりました。
富山ライトレール・地方の鉄道にご興味をお持ちのあなた様はもちろん、佐伯宗義(さえき むねよし)氏にご興味を持たれたあなた様にも、オススメの1冊です。
出版社:高樹屋 発売日:2009/10 寸法:B5サイズ ページ数:62ページ
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